酒の「肴」の正しい意味や語源とは

皆さんは酒の「肴」という言葉を聞いたことありますか?居酒屋等でよく聞くかと思いますが、この酒の「肴」という表現、実は間違っているんです。

今回はその酒の「肴」の意味や語源について調査していきたいと思います。

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「肴」の意味

「肴」と書いて「さかな」と呼びます。(「さかな」は訓読みで、音読みだと「こう」と呼びます)
酒を飲む際に添える食品を意味する言葉で、派生して、酒を飲む際に共に楽しむ様々な対象(歌舞や面白い話題等)も肴と呼ばれることがあります。

「肴」の語源

「肴」の語源は「酒菜」からきています。元々、おかずを「な」と言い、「菜」「魚」「肴」の字をあてていました。つまり、「酒菜」とは酒のための「な(おかず)」という意味になります。したがって、「さかな」という音からは魚介類を想像する方も多いかもしれませんが、酒の席で食べる料理であれば、「肴」となります。
※なお、魚類のことを「さかな」と呼ぶのは、「肴」から転じた言葉であり、酒の肴には魚介類料理が多く使用されたためです。

このように、漢字一文字で「酒のためのおかず」の意味をもつ肴ですが、たまに「酒の肴」という表現を見かけたりすることはありませんか?
この表現を直訳すると「酒の酒のためのおかず」という意味になってしまいます。(「酒の酒による酒のためのおかず」・・・みたいですね笑)
間違いではありませんが、「肴」だけでも意味は通じると思います。

おわりに

テレビとかで「酒の肴」という表現を見たことありましたが、まさか「肴」だけで酒のためのおかずという意味があったとは・・・。
何か調べていくうちにお腹が空いてきました。私も何か食べますか!(←なお、お酒は飲めない模様)