【Excel初心者向け】アンケート集計のやり方|COUNTIF関数で回答を数える方法

アンケートの回答をExcelに入力したものの、集計のやり方が分からず手作業で数えている、という方は少なくありません。
回答者が数十人を超えると、目視での集計は時間がかかるうえにミスも起こりやすくなります。

Excelにはアンケート集計に向いた関数がいくつか用意されています。
代表的なものがCOUNTIF関数とCOUNTIFS関数で、条件に一致する回答を自動で数えることができます。
ただし、単一回答と複数回答では集計の考え方が異なるため、違いを理解せずに使うと集計結果が合わないという事態も起こります。

本記事では、Excel初心者向けにアンケート集計の基本的な使い方を解説します。
COUNTIF関数・COUNTIFS関数を使った具体的な集計例に加えて、集計がうまくできない原因やよくあるミスについても取り上げます。

単一回答と複数回答では数式の組み立て方が異なるため、それぞれのやり方を分けて確認していきます。
アンケートの集計表を1から作る場合にも参考にしやすいよう、表と数式をセットで紹介します。

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アンケート集計とは?Excelで数える基本の考え方

アンケート集計とは、回答者から集めた回答を項目ごとに数えて、全体の傾向を把握する作業のことです。
紙のアンケートやWebフォームで集めた回答は、そのままでは「何人がどの選択肢を選んだか」が分かりません。
Excelに回答データを入力し、関数で数えることで、集計作業を大幅に効率化できます。

アンケートの設問には、大きく分けて単一回答と複数回答の2種類があります。
単一回答は「満足度を1つだけ選ぶ」のように回答が1つに決まる設問です。
複数回答は「利用したい機能を全て選ぶ」のように、1人が複数の選択肢を選べる設問です。

単一回答の集計とは

次の表は20人にアンケートを実施し、満足度(単一回答)を入力したものです。

ABC
1回答者ID満足度部署
21満足営業
32普通営業
43不満経理

B列には「満足」「普通」「不満」のいずれかが入力されており、C列には回答者の所属部署が入力されています。
この場合、B列に入力された文字を数えるだけで、満足度ごとの人数を集計できます。

複数回答の集計とは

複数回答の設問では、選択肢ごとに列を分けて入力する方法がよく使われます。

DEF
1チャットサポート電話サポートマニュアル
2
3

D列・E列・F列はそれぞれ選択肢に対応しており、選んだ列に「○」を入力しています。
このように列を分けることで、複数回答であっても1つの選択肢ごとに集計する準備が整います。

実務では、アンケートの設問設計の段階で単一回答か複数回答かを意識しておくと、集計時の関数選びがスムーズになります。
初心者がつまずきやすいのは、複数回答の設問を1つのセルにカンマ区切りで入力してしまい、集計時に文字列を分割する手間が発生するケースです。
複数回答は列を分けて入力する形式にしておくと、後の集計が簡単になります。

Excelでアンケート集計をする使い方|COUNTIF関数とCOUNTIFS関数

COUNTIF関数で単一回答を集計する使い方

アンケート集計の使い方として、まず覚えておきたいのがCOUNTIF関数です。
COUNTIF関数は、指定した範囲の中から条件に一致するセルの個数を数える関数です。

先ほどの満足度の表で、「満足」と回答した人数を数える場合は次の数式を使います。

=COUNTIF(B2:B21,”満足”)

この数式をE2セルに入力すると、B2からB21の範囲で「満足」と入力されているセルの数が表示されます。
仮に12という結果が表示された場合、20人中12人が「満足」と回答したことを意味します。

COUNTIF関数の使い方に不安がある場合は、基本の構文から確認しておくと理解がスムーズです。

COUNTIFS関数で複数条件を集計する使い方

部署ごとに満足度を分けて集計したいときは、条件が2つになるためCOUNTIF関数だけでは対応できません。
このような場合はCOUNTIFS関数を使います。

=COUNTIFS(B2:B21,”満足”,C2:C21,”営業”)

この数式は、B列が「満足」でかつC列が「営業」であるセルの数を数えます。
E3セルに入力すると、営業部で満足と回答した人数だけが集計され、仮に5という結果が表示されます。

複数回答をCOUNTIF関数で集計するやり方

複数回答の集計にもCOUNTIF関数が使えます。
先ほどの「チャットサポート」列で「○」の数を数えるには、次の数式を使います。

=COUNTIF(D2:D21,”○”)

このように、選択肢ごとに列を分けておけば、同じ数式を列ごとにコピーするだけで全ての選択肢を集計できます。
実務では、集計用の表を別シートに用意し、数式をまとめて配置しておくと、アンケートの回答が追加されたときも範囲を広げるだけで対応できます。
初心者がつまずきやすいのは、範囲を絶対参照にせずに数式をコピーしてしまい、集計範囲がずれてしまう点です。
数式をコピーする前に、範囲部分を$B$2:$B$21のように絶対参照にしておくと、ずれを防げます。

アンケート集計の実務例|単一回答と複数回答のやり方

COUNTIFで割合を求める実務例

実務でアンケート集計をする場面では、単純な人数だけでなく割合を求めることもよくあります。
割合を出す場合は、COUNTIF関数で数えた人数を、全体の回答者数で割ります。

=COUNTIF(B2:B21,”満足”)/COUNT(B2:B21)

この数式は、「満足」と回答した人数を全回答者数で割ることで、満足と回答した人の割合を求めます。
セルの表示形式をパーセンテージに変更すると、60%のように見やすい形で確認できます。

ABC
1項目人数割合
2満足1260%
3普通525%
4不満315%

B列に各回答の人数、C列に割合の数式を入れておくと、単一回答の設問結果を一覧で確認できます。
このような集計表を設問ごとに用意しておくと、複数の設問があるアンケートでも整理しやすくなります。

COUNTIFSで部署別クロス集計をする実務例

複数回答の設問については、選択肢ごとの集計に加えて、部署別の傾向を確認したい場面もあります。
例えば「営業部でチャットサポートを選んだ人数」を数えたい場合は、COUNTIFS関数を使います。

=COUNTIFS(C2:C21,”営業”,D2:D21,”○”)

この数式は、C列が「営業」でかつD列が「○」であるセルの数を数えます。
仮に4という結果が表示された場合、営業部の中でチャットサポートを選んだ人が4人いたことを意味します。
部署と選択肢という2つの条件を同時に満たす人数を集計できるため、クロス集計に近い形の分析が可能になります。

実務では、集計結果をそのままグラフ化して報告書に使うケースも多く、COUNTIF関数・COUNTIFS関数で作った集計表はグラフの元データとしてもそのまま使えます。
初心者がつまずきやすいのは、割合の数式で分母を全回答者数ではなく特定の範囲にしてしまい、パーセンテージの合計が100%にならないケースです。
割合を求める際は、分母の範囲が集計対象全体と一致しているかを必ず確認しておくと安心です。

アンケート集計でよくあるミスと集計できない原因

COUNTIF関数の集計結果が0件になる原因

アンケート集計をしていると、数式を入力したのに0件と表示されて集計できない、という状況に直面することがあります。
主な原因は、セルに入力されている文字と条件に指定した文字が完全に一致していないことです。

例えば、回答データに「満足 」のように末尾に半角スペースが入っていると、COUNTIF関数の条件”満足”とは一致せず、0件と表示されます。

AB
1回答者ID満足度
21満足
32満足

B2セルの「満足」には末尾にスペースが入っているため、B3セルの「満足」と見た目は同じでも別の文字として扱われます。
この場合、TRIM関数で余分なスペースを取り除いてから集計すると、正しい件数を数えられます。

COUNTIFS関数で範囲がずれるミス

もう1つよくあるミスは、COUNTIFS関数で条件範囲の行数が一致していないケースです。

=COUNTIFS(B2:B21,”満足”,C2:C10,”営業”)

この数式は、B列とC列で指定している範囲の行数が異なるため、#VALUE!エラーが表示されます。
COUNTIFS関数は条件範囲の行数が揃っていないと計算できない仕組みのため、すべての条件範囲の行数を揃えておく必要があります。

条件が1つなのか複数なのかで使う関数が変わるため、COUNTIFとCOUNTIFSの違いを整理しておくと、集計中に関数を迷うことが減ります。

複数回答の集計で「○」と「〇」のように似た文字を混在させてしまい、集計結果が合わないというミスも見られます。
アンケートの回答形式を作る段階で、入力する記号を統一しておくと、このようなミスを防ぎやすくなります。

実務では、アンケートフォームからの出力データをそのまま使う場合と、担当者が手入力する場合とで表記ゆれの起きやすさが変わるため、入力担当者を1人に絞るか入力ルールを事前に共有しておくと安心です。
初心者のうちは、集計前に一度データの表記ゆれをざっと目視で確認しておくと、原因の切り分けに時間を取られずに済みます。

まとめ:Excelのアンケート集計は関数で効率化できる

Excelでアンケート集計をする際は、単一回答か複数回答かによって数式の組み立て方が変わります。
単一回答であればCOUNTIF関数、複数の条件を組み合わせる場合はCOUNTIFS関数を使うことで、手作業で数えるよりも短時間で正確に集計できます。

割合を求める数式や部署別のクロス集計も、COUNTIF関数・COUNTIFS関数の組み合わせで対応できるため、報告書作成の負担を減らせます。
集計結果が0件になったり数が合わなかったりする場合は、文字の表記ゆれや条件範囲の行数のずれが原因になっていることが多いので、まずはその2点を確認してみてください。

アンケート集計に慣れてきたら、複数の設問をまとめて管理する集計表を作っておくと、次回以降のアンケートでも同じ形式を使い回せます。
COUNTIF関数とCOUNTIFS関数の使い分けを押さえておけば、アンケート集計に限らず、条件付きでデータを数える多くの場面で応用できます。

単一回答は1つの条件で数えられるためCOUNTIF関数、複数の条件が絡む場合はCOUNTIFS関数、という基準をまず押さえておくと、関数選びで迷う場面が減ります。
複数回答の設問も、選択肢ごとに列を分けて入力しておけば、単一回答と同じ考え方で集計できます。
アンケート集計は一度型を作ってしまえば、次回以降は数式をコピーするだけで済むため、早い段階でCOUNTIF関数・COUNTIFS関数に慣れておくことをおすすめします。