Microsoft Excel にはAGGREGATE関数というものが存在します。
AGGREGATE関数は、さまざまな集計値を求める時に使うことが多く、非常に便利な関数となります。
そこで今回は、AGGREGATE関数の使い方について解説していきたいと思います。
AGGREGATE関数とは
AGGREGATE関数とは、さまざまな集計値を求める関数となります。

AGGREGATE関数の使い方

AGGREGATE関数は、以下の引数で構成されています。
=AGGREGATE(集計方法,オプション,範囲1,[範囲2,…])
それぞれの意味としては以下のとおりです。
集計方法
集計方法を「1~19」で設定します。
集計方法 | 集計機能 | 同等の関数 |
1 | 平均値を求める | AVERAGE |
2 | 数値の個数を求める | COUNT |
3 | データの個数を求める | COUNTA |
4 | 最大値を求める | MAX |
5 | 最小値を求める | MIN |
6 | 積を求める | PRODUCT |
7 | 不偏標準偏差を求める | STDEV.S |
8 | 標本標準偏差を求める | STDEV.P |
9 | 合計値を求める | SUM |
10 | 不偏分散を求める | VAR.S |
11 | 標本分散を求める | VAR.P |
12 | 中央値を求める | MEDIAN |
13 | 最頻値を求める | MODE.SNGL |
14 | 降順の順位を求める | LARGE |
15 | 昇順の順位を求める | SMALL |
16 | 百分位数を求める | PERCENTILE.INC |
17 | 四分位数を求める | QUARTILE.INC |
18 | 百分位数を求める(0%と100%を除く) | PERCENTILE.EXC |
19 | 四分位数を求める(0%と100%を除く) | QUARTILE.EXC |
上記例では「9」を設定しています。
オプション
オプションを「0~7」で設定します。
値 | 集計対象 |
0または省略 | ネストされたAGGREGATE関数やSUBTOTAL関数を無視 |
1 | 非表示の行を無視 |
2 | エラー値を無視 |
3 | 非表示の行とエラー値を無視 |
4 | 何も無視しない |
5 | 非表示の行を無視 |
6 | エラー値を無視 |
7 | 非表示の行とエラー値を無視 |
上記例では青枠で囲まれている範囲を設定しています。
範囲
集計する数値が入力されているセル範囲を設定します。
上記例では青枠で囲まれている範囲を設定しています。
AGGREGATE関数の使用例

先程の例のAGGREGATE関数の引数を見てみると以下のような設定になっています。
=AGGREGATE(9,0,C3:C18)
つまり、セルC3~C18の範囲内にある数値をセルC6,10,14,18のAGGREGATEを無視した状態で合計値を求めるという意味になります。