【Excel初心者向け】印刷範囲の設定方法|思い通りに印刷できない原因と対処法

Excelで作った表を印刷すると、意図しない位置で表が切れてしまうことがあります。
用紙からはみ出てしまい、必要なデータが印刷されないという悩みを抱える人も少なくありません。
こうしたトラブルの多くは、印刷範囲の設定を確認していないことが原因です。

印刷範囲の設定方法ややり方が分からないまま、印刷ボタンを押してしまう初心者も多く見られます。
行数が多い表では、2ページ目以降に見出し行が表示されないという状態も起こりやすくなります。

本記事では、Excel初心者向けに印刷範囲の設定方法をやさしく紹介します。
印刷プレビューでの確認手順から、印刷タイトルや拡大縮小印刷の設定まで具体例つきで解説します。
印刷でよくあるミスとその対処法もあわせて確認できる内容です。

画面上で大きな表を扱う際には、見出し行をスクロールしても固定できる「ウィンドウ枠の固定」という機能があります。
印刷の場面でも同様に、見出し行を各ページに固定して表示する設定があるため、あわせて押さえておくと理解がスムーズです。

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印刷範囲とは?表が切れる原因もあわせて確認

印刷範囲とは、Excelで印刷する対象として指定したセルの範囲のことです。
初期設定では、データが入力されている部分がそのまま印刷対象になります。
このため、表の右側や下側に余計なメモが入力されていると、その部分まで印刷されてしまいます。

印刷プレビューで確認できる印刷範囲の初期設定

印刷範囲を指定しない状態では、シート上でデータが存在する最大範囲が自動的に印刷対象と判断されます。
[ファイル]タブの[印刷]から印刷プレビューを開くと、実際にどこまでが印刷対象になっているかを事前に確認できます。
不要な列や行を含めたまま印刷すると、用紙の右側で表が切れる原因にもなります。

次の表は、商品ごとの売上をまとめたものです。

ABCDE
1商品名単価数量金額備考
2ノート120506000在庫確認済
3ペン801008000
4消しゴム60804800

セル位置はA1からE4までです。
E列の「備考」は社内向けのメモであり、本来は印刷する必要がありません。
印刷範囲を指定しないまま印刷すると、E列まで含めた形で出力され、余計な列が用紙に収まらない原因になります。

次のように、商品ごとの売上に合計行を加えた表もよく使われます。

ABCD
1商品名単価数量金額
2ノート120506000
3ペン801008000
4消しゴム60804800
5付箋150304500
6合計=SUM(D2:D5)

D6に入力する数式は次の通りです。

=SUM(D2:D5)

このセルはD6で、D2からD5までの金額を合計する処理です。
計算結果として、D6には23300という合計金額が表示されます。
実際の業務ではこの表を30行、50行と広げて使うことも多くあります。

行数が増えて1ページに収まらなくなると、2ページ目には見出し行が表示されない状態になります。
この見出し行の問題は、後述する印刷タイトルという設定で解消できます。

社内資料として配布する表では、備考欄や作業用のメモを印刷対象から外したいケースがよくあります。
印刷範囲を正しく設定しておけば、必要な列や行だけを過不足なく印刷できます。

印刷範囲を一度も設定したことがない人は、初期設定のままシートの内容がすべて印刷されると考えがちです。
実際には入力済みのセルの端まで印刷対象と判断されるため、事前に印刷プレビューで確認する習慣をつけると安心です。

集計を含む表を作成する際は、テーブル機能を使って商品名や金額のデータを管理しているケースもあります。
テーブル機能で範囲を管理している場合、印刷範囲の設定とあわせて表の外側にデータが増えていないかを確認しておくと安心です。

印刷範囲の設定方法とやり方|印刷タイトルで見出し行を固定

印刷範囲の設定方法は、印刷したいセルを選択してから[ページレイアウト]タブの[印刷範囲]を使う方法が基本です。
選択した範囲だけが印刷対象になるため、備考欄や作業用のメモを除いた印刷ができます。
一度設定した印刷範囲は保存されるため、次回以降も同じ範囲で印刷できます。

印刷プレビューで確認しながら印刷範囲を設定するやり方

印刷したい範囲をドラッグで選択し、[ページレイアウト]タブの[印刷範囲]から[印刷範囲の設定]を選びます。
この操作で選択した範囲に印刷対象を限定できます。
設定後は印刷プレビューを開き、意図した範囲だけが表示されているかを確認します。

先ほどのA1からD4の表であれば、E列の備考を含めずにA1からD4を選択して設定すれば、必要な部分だけを印刷できます。
セル位置はA1からD4で、指定後は印刷プレビューでE列が含まれていないことを確認できます。
この確認を行うことで、意図しない列が印刷される原因を事前に取り除けます。

印刷タイトルの設定方法|2ページ目以降も見出し行を固定するやり方

行数が多い表を複数ページにわたって印刷する場合は、[ページレイアウト]タブの[印刷タイトル]を使います。
[シート]タブにある「タイトル行」の欄に見出し行のセル範囲を指定すると、2ページ目以降にも同じ見出し行が表示されます。

先ほどの売上表のように行数が多い表であれば、タイトル行に1行目を指定します。
セル位置は1行目で、指定後は2ページ目の先頭にも「商品名」「単価」「数量」「金額」という見出しが表示されます。
この設定により、途中のページだけを見ても何のデータか判断しやすくなります。

実務では、月次の売上一覧や在庫リストのように行数が多い表を印刷する場面で、印刷タイトルの設定が特に役立ちます。
見出し行が固定されていないと、2ページ目以降の数値がどの項目のものか読み手が判断しづらくなります。

印刷範囲の設定と印刷タイトルの設定は別々の機能であるため、片方だけ設定して安心してしまう人もいます。
両方をあわせて確認することで、複数ページにわたる印刷でも読みやすい状態を保てます。

印刷範囲の実務例|拡大縮小印刷で用紙に収める使い方

複数ページにわたる表を1枚の用紙に収めたい場面では、拡大縮小印刷を使う方法があります。
[ページレイアウト]タブの[拡大/縮小]や[印刷]画面の設定から、用紙1枚に収める倍率を指定できます。
表の列数が多く用紙の横幅に収まらない場合に、特に役立つ設定です。

拡大縮小印刷の使い方|列数が多い表を1ページに収めるやり方

[ページレイアウト]タブの[拡大縮小印刷]欄で[横]を「1ページ」にすると、列方向が自動で収まる倍率になります。
行数が多く縦に長い表の場合は、[縦]の指定もあわせて調整します。
倍率を手動で指定したい場合は、[拡大/縮小]の数値欄に任意のパーセンテージを入力します。

次のような部署別の売上表を、用紙1枚にまとめて印刷したいケースを考えます。

ABCDEF
1部署4月5月6月7月8月
2営業1課320000298000310000305000315000
3営業2課280000275000290000282000288000

セル位置はA1からF3までです。
横方向の列数が多いため、[横]を「1ページ」に指定すると、A列からF列までが1ページの横幅に収まる形で印刷されます。
処理の意味としては、表の内容を変更せずに縮小した状態で印刷することです。

実務では、会議資料として複数部署のデータを1枚にまとめて配布したい場面で、拡大縮小印刷がよく使われます。
用紙のサイズを変更せずに済むため、印刷後の資料をそのままファイリングしやすいという利点もあります。

倍率を大きく縮小しすぎると、文字が小さくなり読みにくい印刷結果になることがあります。
縮小後の見え方は印刷プレビューで確認し、必要に応じてフォントサイズや列幅も調整すると安心です。

表に色付きのセルを使っている場合、印刷時に思った色と違う結果になることもあります。
条件付き書式で背景色を設定している表は、印刷結果が変わることがあるため確認しておくと安心です。

印刷範囲でよくあるミスと対処法|用紙からはみ出る原因とは

印刷設定でよくあるミスの一つが、印刷範囲を設定した後にデータを追加し、新しい行や列が印刷対象から外れてしまうケースです。
印刷範囲は一度設定すると固定されるため、範囲外に追加したデータは印刷されません。
このため、行を追加した際は印刷範囲の見直しが必要です。

拡大縮小印刷や用紙の向きを見直す|表がはみ出る原因とは

表が用紙の右側や下側からはみ出て、一部だけ次のページに印刷される状態もよくあるミスです。
原因の多くは、用紙のサイズや向き(縦・横)が表の大きさに合っていないことにあります。
[ページレイアウト]タブの[印刷の向き]を「横」に変更するだけで、横に長い表が収まることもあります。

先ほどのA1からF3の部署別売上表で、用紙の向きが「縦」のままだと、F列だけが2ページ目にはみ出すことがあります。
セル位置はF列で、印刷の向きを「横」に変更すると、A列からF列までが1ページ内に収まります。
用紙の向きを変えるだけで解決できるケースは多く、拡大縮小印刷とあわせて検討すると調整しやすくなります。

印刷プレビューで気づける改ページ位置のずれとは

印刷範囲が反映されないと感じる場合、設定後に別の範囲を選び直して上書きしてしまった可能性があります。
改ページの位置がずれる場合は、列幅や行の高さを変更した後に印刷範囲を確認していないことが多く見られます。
どちらのケースも、印刷プレビューを開いて実際の見え方を確認すれば、修正が必要な箇所に気づけます。

印刷設定は一度確認して終わりにするものではありません。
表にデータを追加したり列幅を変更したりするたびに見直す習慣をつけておくと安心です。
特に月次資料では、前月と行数が変わっていないか印刷前に確認すると、はみ出しなどのミスを防ぎやすくなります。

初心者のうちは、印刷ボタンを押す前に必ず印刷プレビューを開く習慣がついていないことも多く見られます。
印刷プレビューで用紙からはみ出ていないかを確認するだけで、印刷ミスの多くは事前に防げます。

印刷範囲の設定まとめ|プレビューで確認すれば失敗を防げる

Excelの印刷範囲は、印刷したいセルを選択して[ページレイアウト]タブから設定します。
行数が多い表では印刷タイトルで見出し行を固定し、列数が多い表では拡大縮小印刷で用紙に収めることができます。
これらの設定を組み合わせることで、思い通りの形で印刷できるようになります。

用紙からはみ出る、見出し行が2ページ目に表示されないといったミスは少なくありません。
その多くは、印刷プレビューを確認しないまま印刷することが原因です。
データを追加したり列幅を変更したりした際は、印刷範囲や改ページ位置がずれていないかを都度確認する習慣をつけると安心です。

印刷設定を含めてExcelの操作を体系的に学びたい場合は、資格対策のテキストを使う方法もあります。
「MOS Excel 365 対策テキスト&問題集」は、出題範囲に沿って印刷設定も扱っています。

今回紹介した印刷範囲の設定方法や印刷タイトルの使い方は、資料作成の基本操作の一つです。
印刷設定も、Excelでできることの一つです。
表作成や関数、グラフなど、他の基本機能もあわせて一覧で把握しておくと、日々の作業で使える選択肢が広がります。