Microsoft Excel にはHYPGEOM.DIST関数というものが存在します。
HYPGEOM.DIST関数は、超幾何分布の確率を求める時に使うことが多く、非常に便利な関数となります。
そこで今回は、HYPGEOM.DIST関数の使い方について解説していきたいと思います。
HYPGEOM.DIST関数とは
HYPGEOM.DIST関数とは、超幾何分布の確率を求める関数となります。

HYPGEOM.DIST関数の使い方

HYPGEOM.DIST関数は、以下の引数で構成されています。
=HYPGEOM.DIST(標本の成功数,標本数,母集団の成功数,母集団の大きさ,関数形式)
それぞれの意味としては以下のとおりです。
標本の成功数
標本内で成功する数を設定します。
上記例では青枠で囲まれている範囲を設定しています。
標本数
標本の個数を数値で設定します。
上記例では赤枠で囲まれている範囲を設定しています。
母集団の成功数
母集団内で成功する数を設定します。
上記例では紫枠で囲まれている範囲を設定しています。
母集団の大きさ
母集団の数を数値で設定します。
上記例では緑枠で囲まれている範囲を設定しています。
関数形式
確率質量関数の値を求める場合はFALSE、累積分布関数の値を求める場合はTRUEを設定します。
上記例では「FALSE」を設定しています。
HYPGEOM.DIST関数の使用例

先程の例のHYPGEOM.DIST関数の引数を見てみると以下のような設定になっています。
=HYPGEOM.DIST(B7,C3,B3,D3,FALSE)
つまり、全部で12個玉が入っている(内赤玉は5個)ところから4個取り出したとき、赤玉の個数が2個だった確率を求めるという意味になります。